味噌作りの季節について

 味噌は春夏秋冬いつ仕込んでも、1年ほどたてば味噌になります。そうそう失敗(腐敗)することはありません。それは塩分が雑菌を抑制するからです。

 ですが、仕込み時期によって、出来上がる味噌の味や香りが若干違ってきます。

 夏に仕込むと気温が高いのですぐに発酵が始まり、活発な酵母がどんどんアルコールを作り出すのでアルコール臭を強く感じますが、甘みもまた早い段階で出てきます。逆に冬に仕込むと気温が低い状態が長く続くので、その間に種味噌の酵母が弱まり、夏になってもゆっくりとした発酵が行われ、落ち着いた香りになります。そして米麹の甘みよりも大豆の旨味が強調されます。春仕込みはその中間のバランスということになります。

 色々な時期に仕込むことで、自分の好みのバランスを見つけ出してみては。